エレキギターをやり始めると少しずつエフェクターが増えていくよね。
でも一杯あるとどういうつなぎ方がいいのか分からないよね。
ここではその辺のつなぐ順番について説明するよ。
エフェクターってどういう種類があるの?って人は先にエフェクターの種類を見ておいて。
最初に結論から言うと、つなぐ順番にルールはなく好みの問題なんだけど、それ以外に重要なのは
音質に影響するかどうか
で大きく分かれるんだよね。
どういうことかと言うと、歪み系エフェクターの場合元々の音質をピーンからジャーンに変えるでしょ。
空間系エフェクターの場合、音質じゃなく音全体にかける、つまりリヴァーブの場合音質そのものじゃなく音全体にかけるって事。
そして、音質に影響する物はギターに近いところ、そうでないものはギターアンプに近いところにつなぐ感じ。
とりあえずそういうつなぎ方だと覚えといたらそんなむちゃくちゃな事にならないよ。
まぁわけのわからない音を得る為にディレイの後に歪み系とかのつなぎ方もするけど、それはそういう時だけだね。
それ以外は知っておくといいつなぎ方もあるからひとつずつ書いていくよ。
絶対にこうってわけじゃないけど一般的なつなぐ順番で言えば、
こんな感じなんだけど、大きく分けると、ボリューム類・音質系エフェクター・空間系エフェクターでそれぞれ分けて、その中から更に順番を変える感じ。
つなぎ方でエフェクターの効果が変わるから、一応それぞれについて書いておくよ。
■ボリューム類
・ボリューム
基本的に無音状態にしたくてつなぐ場合はどこでもいいんだけど、それ以外の用途で言えば「元の音量を下げる」事になるから、歪み系エフェクターの前に使えば歪みを落とすペダルとして使えるし、後に使えば単純に音量調節になるよね。
・ワウペダル
これは使う人によってつなぐ場所はバラバラだと思う。
元の音の変化を重視するならギターよりの方がいいし、全体の音の変化ならギターアンプに近い方がいいよね。
■音質系エフェクター
このグループ内でのつなぎ方はみんなバラバラだよね。
・イコライザーは元の音質を変化させてからつなぐと、その後の歪み系エフェクターではそれの影響を受けた歪みになるし、歪み系の後につなげば全体の音のイコライジングになるよね。
歪みを増したいなら歪み系の前において、高音域上げるなりイコライザーのボリューム上げたりすると歪みも増すね。
・コーラスも考え方は同じで、歪ませた後にコーラスをつないでると音全体にコーラス効果与える事になるけど、歪み系エフェクターの前につなぐとまた違った感じになるね。
これはどちらかと言えば空間系に近いからこのグループ内で後ろにつなぐ人の方が多いのかな。
・コンプレッサーとサスティナーは元の音に対して粒だてる、伸ばすわけだから歪み系エフェクターの前が基本。
後ろだと歪んだ音にかけるから本来の趣旨とは外れるわけだけど、サスティナーの場合延々音伸ばせるようになるから後ろにつなぐってのもひとつの方法ではあるよね。
・歪み系エフェクターは上で書いたことを考慮するから、これをどこにつなぐかってよりは歪み系以外をどこにつなぐかで決まる感じだね。
■空間系エフェクター
空間系はリヴァーブを除けば同時に使うことはあまりないから、その場合のつなぎ方は適当でいいね。
・ディレイは音全体にかけるものだから普通は後ろの方。
リヴァーブとどっちを先にって事だと、普通はリヴァーブの前につなぐんじゃないかな。
リヴァーブの前につなぐとワッワッワッって音全体にリヴァーブがかかるから、普通はこっちが欲しい音になるよね。
リヴァーブの後につなぐとフワーっていう空間効果全体にディレイがかかるからちょっと違う感じになるよね。
だからギターアンプにリヴァーブ付いてる場合、その直前にディレイつなぐのが普通だよね。
・フェイザーとかフランジャーなんかも基本はディレイと同じ考えだね。
フェイザーとディレイ同時に使うことって普通はないからその辺のつなぎ方はどうでもいいと思うよ。
こうして音質系と空間系で考えれば、ピッチシフターとか他のエフェクターでもつなぎ方はおのずと分かるよね。
そのグループ内でのつなぐ順番はその効果を考えればどこにつなげばどういう効果になるかも大体分かる。
でも最終的には音聞いて決めるわけだし、自分にとって欲しい音になるつなぎ方が正解って事にもなるよね。
ちなみに、コンパクトエフェクターは一般的には「ペダル」と呼ばれてる。
だから歪み系の場合は歪み系ペダルっていうんだよね。
俺はロックバンドじゃない人と演奏することもあって、その場合だとペダルと言うと伝わらないし、コンパクトエフェクターと言う方が多かったから略してコンパクトと言う方に馴染んでしまってるんだよね。
ややこしいのはマルチエフェクターも使う場合のつなぎ方。
マルチ使う人でも歪み系1個はコンパクト使う人もいるよね。
途中に入れられるマルチならいいんだけどそうじゃない場合、マルチで空間系を多く使うなら当然コンパクトはギターの次で、マルチはその後になるよね。
ただ、マルチで音質系しか使わないって事になるとマルチの後にコンパクトつなぎたいよね。
俺がマルチ使ってた時は音質系しか使わなかったからマルチの後にコンパクトつないでたよ。
イントロ、ソロの時だけコンパクト踏む感じ。
ただこの頃って色々試してたから、歪み系コンパクト2個で同じようにしたりとか色々してたなぁ。
この辺もやっぱり聴いて判断するわけだから色々なつなぎ方を試してみてよ。
知ってる人も多いと思うけど一応紹介しておくよ。
エフェクター同士をつなぐシールドには右の写真のような短い物が売ってるよ。
まっすぐなプラグじゃないから邪魔にならないし、これならエフェクターを横にキレイに並べられるんだよね。
と言っても極端に近づけてつなぐと今度は踏みにくくなる。
家でギター弾く時はいいけど、練習スタジオとかライブなら普通は靴履いてるし、靴でパッと1個だけを踏めるくらいの距離は開けてつなぐ方がいいね。
どうしても近くに置く場合は、右の図みたいにケーブルは上側に向ける方がいいよ。
下側に向けるとペダル踏む時にたまにケーブル噛んで踏めない時あるんだよね。
ライブ中にそんなことになったら大失敗だよね。
ペダルじゃなくスイッチの場合はこういう失敗はないね。
ちなみにこれはBOSSのエフェクター。
他のメーカーのエフェクターでもジャックが横の物もあるけど、奥についてるエフェクターもあるよね。
個人的には奥についてる方がメンテとかもやりやすくて好きかな。
エフェクターのつなぎ方について書いてみたけどどうだったかな。
上で何回も書いてるけど、どういうつなぎ方をするかは「自分にとって一番欲しい音」が正解。
バンドでするなら曲によっての主旨ってあるからそれはそれで合わすわけなんだけど、家で趣味で弾くとか、ライブでもソロで弾くとかの場合はやっぱり「自分が欲しい音」が正解だよ。
明らかに違和感のある音だと突っ込まれそうだけどね。
ここからは蛇足なんだけど、家で趣味でギター弾いてる分にはいくつもコンパクトエフェクターつないだりするよね。
1曲の為だけにディレイつないだりもするけど、毎日その曲弾くなら毎日使うよね。
ただ、ライブや録音する時はやっぱり必要じゃないエフェクターは外した方がいいよ。
これはノイズを減らす事と、無駄なトラブル減らす事にもなるしね。
その後しばらくは家でもエフェクター少ないまま弾くわけなんだけど、この曲ディレイ使うんだったって感じでつないでいって、結局また全部つないだままになるんだけどね。
踏むか踏まないかは別だから、ほんとはつなぎたくないサスティナーも使う曲あるから仕方なくつないでるし、その後外すかって言ってもいちいち面倒だもんね。
ちなみに、俺が普段から絶対に使ってるエフェクターは歪み系とイコライザーの2個だけ。
クリーンでのアルペジオでコーラス使ってって言われるから最低3個持って行ってるね。
あとは会場ややる曲によってリヴァーブとかディレイ持っていく感じだね。
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