自作ギターアンプ TDA2822M編

いつでもどこでも使える小さいギターアンプがあったらいいな
ってのがそもそもの発端で、
・ ブースター
・ ちょっとしたオーバードライブ
とかの使い道でもいいかなぁとか思いつつ、自作ギターアンプを作ってみたよ。

オペアンプを使ったギターアンプとかオーバードライブを自作してる人も多いし、 オペアンプと言えばPC用スピーカーとかに入ってるんだよね。
ずっと前に貰ったPC用スピーカーがどうせ使ってないし分解してみたところ、 YG2822っていうオペアンプが入ってた。
調べたところTDA2822の互換品らしく、データーシートもあるからこれを使ってみたよ。
テスト的にやっていくから部品はできる限り手持ちである物だけ使う。
たぶんみんなも同じ物持ってると思うよ。

TDA2822系ならこのページ、 LM386系ならLM386N自作ミニギターアンプのページを参考に。


TDA2822以外の部品について

分解したPC用スピーカーにもコンデンサーとか付いてて、これも使えるんだけど今回使う電子部品が全部付いてるわけじゃない。
これから取ったのはオペアンプと抵抗、0.1μFと100μFのコンデンサー。
音楽関係の機材なら大体似たような部品使ってるから他を探してみたところ、 壊れたパソコンから外したままになってる古いサウンドカードにたくさん付いてる。
こっちも使う予定もないし部品取りする事にして、取ったのは47μFと10μFのコンデンサー。
耐圧はテストって事もあるからそんなにこだわらず、容量の合う物をそのまま使うんだけど、ほとんど16Vだから問題なし。
オペアンプ自体はデータシートによると1.8V〜15Vらしい。
音が出るのも確認しなくちゃいけないから、これはもともとPC用スピーカーについてたやつを使う。
直径3cmのおもちゃみたいなやつだけど音を確認するだけなら十分かな。
あと、電源部分はお手軽なところで余ってるAC/DCアダプターを使う。
使う部品から5〜9V辺りならOK。
電子工作やってる人はみんなそうだと思うけど、 ACアダプターって使い道多いから捨てずに全部残してるんだよね。
みんなも昔使ってた携帯プレイヤーのアダプターとか余ってるんじゃないかな。
もとのPC用スピーカーに直接ギターつないでみたら当たり前だけど普通にクリーンな音。
これがどう変わるか楽しみ!


TDA2822ギターアンプの製作過程

ギターアンプをゼロから自作するのって初めてだから、色々試しながらやってみたい。
なので、回路も最もシンプルと言うか、理論度外視でテストを重ねていこう。
電子工作の知識は回路図見ながら電子部品買ってきて組み立て出来る程度。
設計は全然出来ないよ。


TDA2822の回路図

リファレンスデータシートがこちら
データシート
他にもブリッジ接続する回路図もあったんだけど、 ヘッドフォン端子付けるかもしれないからステレオ構成で。
まずは赤で囲っている1回路だけ作ってみる。
これ見てなんのこっちゃって人でも下の回路図ならもっと簡単。

オペアンプのピンアサイン
TDA2822のピンアサイン

最もシンプルで音が確認できた回路
TDA2822の簡単な回路図 コンデンサーを一切使わずにオペアンプにラインインと電源だけつないだらどうなるんだろうって思うよね。
やってみないと気がすまないのでやってみたよ。
最悪スピーカーが壊れるかもしれないけど、おもちゃみたいなものだから壊れてもいいよね。
で、結果は音は出ず。
電源つなぐとスピーカーがプクってふくれてる。
これで電圧高いと割れてたんだろうね。

色々やってたからあんまり覚えてないんだけど、 上の図のように最低でも必要っぽい2箇所にコンデンサをつけてみたところ、これで音が出たよ。
データシートでは470μFなんだけど、これはオーディオ目的だから、ギターアンプ用として47μFを付けた。
これだけでエレキギターらしいちょっと歪んだ音になったね。
スピーカーにもよるけど、音は小さめだからボリュームはいらない程度。
スピーカーについては他に試したやつもあるから、下で書いておくよ。

そうそう、電源とギターにつなぐケーブルのラインは右の写真の通り。
手持ちでDCジャックとステレオ端子あるならそれ使うほうがいいね。
無い場合は後で戻せるように右の写真みたいにするといいよ。
AC/DCアダプターはほとんどの場合センタープラスなんだけど、 一応手持ちのアダプターに書いてあるから確認する方がいいね。
アダプターのラベルに下の図みたいなの書いてあるよ。

センタープラスの場合これのマイナスは端子の外側にリードをテープで貼り付けて反対はGroundに、プラスは中にリードの皮膜をむいたのを少しくちゃくちゃにして突っ込んで、反対をTDA2822の2番端子に。
ACアダプターのコンセントはスイッチで切れるやつが便利だよ。
テスト中のオンオフがすぐできて楽だからね。
手元になかったら100円ショップでも買えるし、こういう作業するなら1個くらい持っててもいいね。

他のオペアンプとかでも色々作ってから気付いたんだけど、 エフェクターのDCジャック、センターマイナスだったよ!!!
パワーサプライも当然センターマイナスだし、と言う事はこういう9V電池で動く機材はセンターマイナスに統一されてる可能性が高いって事だよね。
このあとエフェクターとして仕上げるならセンターマイナスでDCジャック付けて、アダプターもセンターマイナスの物を使う方がいいね。(もしくは切断して結線入れ替え)

ギターのシールドはプラグの途中に黒い線あるよね。
そこから先端側がプラス、反対側がマイナスだから、 マイナス側にリードをテープで貼り付けて反対はGroundに、 プラス側はリードの先端にテープで貼り付けてTDA2822の7番端子に接続。
ちなみに先端側はテープでは貼りにくいので写真のようにワニ口クリップ使ってる。
無い場合はリードの皮膜長めにむいて、シールドの端子のへこんでるところにくるくる巻いてからテープで貼ると接触不良おこしにくいよ。
写真では分かりやすいようにセロテープにしてるけど、絶縁できるようにビニールテープで貼る方がいいよ。


ノイズ対策

上の回路で音は出るんだけど、結構サーっていうノイズ多いんだよね。
小さいスピーカーにつないでる時は気にならない程度なんだけど、 10センチくらいのスピーカーにつなぐと結構気になるし、 後でも書くけどギターアンプにつないだ時はもっとすごいノイズで、 弾いてる音かノイズなのか分からないくらいなんだよね。
ということでデータシートを参考にもう少し部品を足したのがこちら。
TDA2822回路図2
やっぱりちゃんとすると全然違うね。大幅にノイズが減ったよ。
電解とフィルムコンデンサ 足したのは
・ 電解コンデンサ10μF
・ フィルムコンデンサ0.1μF
・ 抵抗4.7Ω
・ 抵抗10kΩ
この4つ。
右の写真の左がおなじみのアルミ電解コンデンサ、右が今回使ったフィルムコンデンサ。
フィルムコンデンサは0.1μFを使うから、2A104Jとか書いてるやつね。とにかく104。
電解コンデンサはプラスとマイナスの極性あるんだけど、 フィルムコンデンサは無くて、抵抗も無いからプラスマイナス気にせず結線。
抵抗値はウィキペディアとか色んなところで確認できるんだけど、1個1個調べるのってホント超めんどいよね。

自作ギターアンプのテスト回路 これに全く同じ回路をもうひとつの出力から結線したのが右の写真。
超適当なんだけど、テストするのにつないだり外したりするのがこれくらいリード長くないとパッとできないんだよね。
ギターの場合ステレオにする必要全く無いんだけど、 ヘッドフォン端子付けるついでに付けてみた。
回路としてはこれで自作ギターアンプの完成かな。


スピーカーと歪み

スピーカーによって音量とか歪みとか変わるんだけど、 手持ちですぐ使えたのが
・ 4Ω3W 3cm
・ 4Ω7W 10cm
この2種類だけなんだよね。
8Ω2W辺り使ってる人多いし、そっちの方がより音が大きかったり歪んだりするのかなぁ。
上の2個を使った感想は
・ 3cm 音小さい(生音と同レベルの音量)、歪み少なめ、高音寄り
・ 10cm 音そこそこ大きい(テレビ見るくらいの音量くらい)、歪み少なめ、バランスいい
という感じ。
この2種類なら10cmの方が断然良かったね。

歪みに関してはスピーカーと抵抗・コンデンサの組み合わせ次第でそこそこ変わるみたいで、 小さいスピーカーでは何をどうしても似たような音にしかならなかったんだけど、 10cmの方ではコンデンサを100μFと220μFとか、抵抗値を違う物にすると違いが分かるくらいには変わったね。
使うスピーカーで最適な組み合わせもあるんだろうけど、 この辺がギターアンプ作ってるメーカーのノウハウなんだろうね。
適当にあれこれ試してみるしかないんだけど、この辺も自作する楽しみだから色々試してみて。


音量とブリッジ接続

ちょっと音の出るギターアンプとしては使える音量なんだけど、 ヘッドフォンで使うとかしない限りやっぱり音小さいよね。
そこで、2回路オペアンプはBTL接続って言うつなぎ方にすると出力上がるらしいんだよね。
試しにやってみたんだけど、 大音量と言えるほど大きくならなかったし、 むしろステレオ構成と並べて聞き比べないと分からないくらいの違い。
もっと音を大きくしたいなら別に増幅回路を作る方が効果はあるだろうね。


何に使うか考える

自作ギターアンプ完成 何に使うにしてもリードがわけのわからない事になってるから、ちょっとまとめたのが右の写真。
回路部が上だけだから、スピーカーをつながなければ結構すっきりしてると思う。
で、音は普通のロックをする分にはそこそこ歪んでるし音のバランスも悪くない。
10cmのスピーカーつなぐ分には音量もそこそこあるし、深夜に弾くには丁度いいかもしれない。
ただメタルとかハードロックするには物足りないんだよねぇ。
そこで、ちょっと歪みアップ兼ブースターとしてギターアンプにつないでみるとどうなるかやってみたよ。
アンプは20Wでメインでは使ってないやつなんだけど、もともと歪みが不満でギターアンプ直で弾くには物足りない物。
そこにギターからの入力の間に入れてみたら、これがなかなかいい!
小さいギターアンプでオーバードライブのオンオフスイッチ付いてるのあるじゃない。
オンにしてちょっと歪み増すって言う、あれと同じ感じ。
一番最初の抵抗入れてない回路で同じようにつなぐとものっすごいノイズで、 弾いてる音と同じくらいのノイズの嵐だったんだけど、 抵抗いれて全部ちゃんと作った回路では圧倒的にノイズが減って、 歪みが増した分だけノイズが増える程度だね。

スピーカーによってはもっといい音になるだろうから、 その場合は多くの人は満足できるかもしれないんだけど、 俺はちょっと不満だったから、ギターアンプに内蔵してスイッチ付けてオーバードライブボタンでも付けようかと思う。
ただ、LM386Nを使った場合はもっと歪むらしいんだよね。
一般的には
・ LM386N 中域オーバードライブ
・ TDA2822 中域オーバードライブだけど割りとクリーン
らしいんだよね。
そんな話聞くとLM386Nでも試してみたいじゃない。
そっちで満足できる小さいギターアンプが自作できたら言うことないし、 そうでなくても他のギターアンプのブースターかオーバードライブに使えるしね。
そんなわけで今度時間ある時にLM386Nでも作るから、出来たらまたレポートするよ。

と言う事で作りました → LM386N自作ミニギターアンプ


箱に入れる場合

何か適当な箱にいれたら分かるんだけど、すごく音変わるんだよね。
元の音質が変わるわけじゃないんだけど、箱の材質とか大きさで全然音の響きが変わる。
これは俺も以前木箱でスピーカー作ったことあるんだけど、 ちゃんと考えると全然違ってくるんだよね。
俺はなにもかも適当なんだけど、凝ってる人はホントすごいよ。
もし興味あるなら調べてみるといいね。

実際箱に入れる場合、スピーカーの大きさで何が最適かってのも変わるんだけど、 この辺は好みだから色々試してみる方がいいね。
個人的にはやっぱり木の箱が一番いいかなぁ。丈夫ってのもあるしね。
むき出しよりは紙の箱でもすごく良くなるね。
樹脂の箱でも違ってくるし、回路がすっぽり入る大きさの箱でとりあえずは試してみたらいいんじゃないかな。
気に入った箱が見つかったら自作ギターアンプの完成!

その後

上で作った試作とは別に、使ってないPC用スピーカー分解したらTDA2822Mが入ってたから、 もうひとつちゃんと作ってみたよ。
LM386Nとかでは歪み重視で作ってたからどうしてもノイズもそこそこあるんだよね。
だから今度はなるべくローノイズになるように作ってみたら、 歪ませない時のミ〜〜〜とかブーーーンっていうノイズがほとんど無くなって、 変わりに歪みはブロックっぽいと言うかファズとかディストーションでクリップさせて歪ませてる様な音で、 中途半端に歪んだ感じに。
その歪みだけで使おうとは全く思わないんだけど、 単に音を増幅、でかくしてくれると言う意味なら歪み系エフェクターつなぐ分には元がクリーンなだけあっていいんだよね。

歪む歪まないのギリギリくらいのセッティングでオーバードライブつないで軽く歪ませると、 意外にいい音するんだよね。
で、クリーンの時でも一応それなりにいい音。
そりゃ歪みが市販品使ってるからいいに決まってるわけなんだけど、 深夜に小さい音で弾く場合は音もいいし、ボリュームの範囲も丁度良くて、 深夜にギター弾く時はTDM2822Mばっかり使うようになったね。
毎晩これ使って弾いてる。
夜中でシーーーンってしてる時だから、ノイズが無いってのは気にならないからいいね。
昼間はもっとでかい音出すし、多少ノイズあっても気にならないからLM386Nのラックマウントで作ったやつ使ってるよ。
大音量で弾く時はメインのギターアンプ使うんだけど、 最近そういう時も減ったからこれ自体を使うこと少なくなったなぁ。







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