エレキギターの16分音符などの刻みについて。
HM/HRでは開放刻みや単音刻みを結構使うんだけど、慣れてないとなかなかいい音が出せなかったり、上手く弾けなかったりするよね。
ここではどうやってジャキジャキした刻み音を出すのかと練習方法を紹介するよ。
まぁここまで刻みにこだわる人なんてそうそういないんだけどね。
なんで俺こんなに刻み好きなんだろう。

エレキギターの刻みとは

刻みは同じ音を連続してピッキングする奏法。
単に同じ音を出すだけじゃなく、実際の弾くコツや音は少し違う。
ただ音自体は好みで大きく左右されるし、 絶対にこれが正しいってわけでもない。
いくつかのパターンでやってみて、自分の好みに合うものを見つけるのがベストかな。

基本的な弾き方は、手と腕を固定して小刻みに動かす。
中には手先を回転させるタイプの普通の弾き方でやってる人もいるし、 ギター全般で手と腕を固定させて弾く方法は邪道と言う人もいるね。
固定と言ってもガチガチに固定してるわけじゃなく、 手首と指先は結構柔軟に動いてる。
実際に見ても腕を動かしてるようには全然見えなくて、 手先だけが小刻みに動いてるように見えるね。
まぁ手先を回転させるタイプで安定してテンポ200〜230くらいで4連譜を1曲通して弾き続けられるならそっちでもいいと思うよ。
200以下とかで楽に弾ける曲ならどっちでもいいんだけどね。
俺も速度によっては指先だけ動かすタイプで弾く時も多いからね。
曲の途中で疲れてもう弾けないって事なら弾き方考え直さなくちゃね。

ちなみに、同じ速度だとしても普通にフレーズを弾くのと刻みは全く別だから同じにしちゃダメだよ。


HM/HR向きのジャキジャキ刻み

ギターで弾いてる曲のジャンルにもよるけど、単に俺がHM/HRばっかり弾いてるからこれが最もかっこいい刻みだと思ってる。
ピックは斜めに当てて、当てる量はほんのわずか。
この弾き方の最大のポイントは
出したい音とピックスクラッチの音がブレンドされる
ということ。
その音だけを出そうと思うと、ベベベベという音になる。
そこにピックを斜めに当てる事でジャキジャキという音をブレンドして、 ゴーギャギャギャギャという音にしてる。
これを意識してやると、6・5・4弦どれも似たような音にできる事が利点。
刻みは基本的に4・5・6弦の順に音が強調されやすくて、 特に4弦刻みはやたらに主張してしまう。
そこで、6弦になるほどピックの角度は浅く、比較的深く当てるようにして、 4弦になるほど角度は深く、深さは浅く当てるようにする。
こうすることでどの弦でも安定した刻みができるようになるよ。
まぁ深さに関してはどの弦も浅くしか当ててないけどね。
最終的にどれだけピックスクラッチの音をブレンドするかで音が変わるから色々試してみてよ。

これでどれだけ変わるかって言っても弾いてる本人くらいしか分からない程度なんだけどね。


一般的な4連譜

単純に音としての単音連譜の場合は上とは全く逆になるよね。
つまり、ピックの角度はあまり付けない。普段どおりって感じかな。
当てる量は好きなだけでいいと思うけど、 少なめの方が滑らかな連譜になるから俺は好きかな。
曲としてその音を出すわけだから、ピックスクラッチの音は出ない方がいいよね。
例えば6弦開放でドドドドドンみたいな場合はしっかりとした重低音が欲しいわけだから、 ジャキジャキ弾くんじゃなくて、しっかりべべべべと弾く方がかっこいい。


ブリッジミュートで刻みの音を調整

刻みに限った話じゃないけど、エレキギターのブリッジミュートは使う機材によってかけ方を変えなくちゃいけない。
ギターアンプ変わるだけでも結構音が変わるんだよね。
当たり前みたいな話だけど、例えばパワーコードの音作りって比較的簡単にいい音にできるけど、 刻みとの両立が結構難しい。
そこそこ歪ませる程度ならパワーコードはハリのあるいい音になるけど、 刻みの方はどう弾いてもベベベベにしかならなかったり、 逆に歪ませすぎると他の音が歪みすぎとか無駄にノイズ出たりするんだよね。

もともと強く歪ませているならブリッジミュートは普通にかければいい。
そこまで歪ませない場合はブリッジミュートはわずかにかけるだけの方がいい音になるね。
完全に刻み重視の曲なんてないと思うから、 普通に演奏する方に合わせて音作りして、 刻みは弾き方で調整する感じ。
上で書いたピック角や深さと、最終的にブリッジミュートで調整かな。
まぁこの辺は弾く人や機材に合わせてやりやすい方法でいいんじゃないかな。
とにかくブリッジミュートのかけ方も刻みの音作りに大きく関わるから色々試して欲しいね。


刻みはガチャガチャ弾かない

ギターで初めて刻みをやった時ってみんなそうだと思うけど、 どうしてもドババババみたいに弾いてしまうんだよね。
右手がガッチャガチャ。
普通のピッキングって
ピックを弦に当てる → 弦をはじく → ピックが離れる
で音が出るよね。
弦を越えてピックが離れる事でちゃんとした音が出る。
だから普通に弾く場合はある程度右手は振らないといけないんだけど、 ジャキジャキ刻む場合は意外にそうでもなくて、 弦に密着し続けるような状態でもカッコイイ刻み音になるんだよね。
つまり、普通のピッキングでしないような小刻みな動きでも十分カッコイイ音になるという事ね。
同じ音が出るならそりゃどっちでもいいんだけど、 ガチャガチャ弾いてたら疲れるよ。
ただでさえ刻みって疲れるしね。
小刻みに軽く刻み続けるだけなら長く弾き続けられるしね。


拍ごとにしっかり刻む

もともとスコア通りにしっかり弾く人は大丈夫なんだけど、 「なんとなく」で弾いてる人に多いのが刻みのリズムがおかしい時あるね。
4分の4拍子で16分音符で刻んでるなら1小節は当然16回音を出すわけなんだけど、 これが適当になってるとかね。
それだと誰かと合わせたりするとキッチリ合ってなくてイマイチなんだよねぇ。

俺が一番合わせやすいのは1拍で4回しっかり刻むやり方。
まぁ基本中の基本だよね。
漠然と1小節をジャカジャカやるんじゃなくて、 ドラムとかリズムに合わせて、1拍ごとにちゃんと4回ジャカジャカする。
それか2拍ごとに8回ジャカジャカするとかね。
さすがに16回でって話だとやっぱりずれてしまうよ。
ツーバスとかベースも一緒に刻むとかの場合、 完全に合ってる事が一番重要だよね。
といってもずれる時もあるからジャージャカジャカでつじつま合わせたりするけどね。

音楽を良く聞いてる若い頃はリズム感もあってこういうのすぐできるんだけど、 中高年になると意外にこれができないみたいだね。
それで漠然と刻み続ける練習をしたところでやっぱり合わない。
そういう時は1拍ごとに弦押さえるといいよ。
例えば6弦開放をずっと続ける練習なら、ドラムのズッタンズッタンに合わせて1小節に4回弦を押さえる。
右手はずっと刻みキープね。
つまりトコココ・トコココ・トコココ・トコココという感じ。
バッチリ合ってて慣れたら、トコココココココ・トコココココココにして、 これもバッチリ合って慣れたら全部開放にする。
俺も未だにドラムパターンが複雑なところだと見失ったりするから、 練習ではこんな感じで合ってることを確認してるね。


刻みのコツと練習方法

右の図は良くあるギターの刻みパターンだよね。
単音を刻み続ける事と比べると案外難しかったりする。
まぁ弾くだけなら誰でも弾ける物ではあるんだけど、 開放刻みがキッチリ合ってない人も多いんだよね。
パワーコード弾いて、急いで戻ってドバババ、
またパワーコード弾いて、急いで戻ってガッチャガチャ、とかね。

この場合、刻み重視でいいと思うんだよね。
つまり次の図みたいな感じ。
要は開放はずっと刻み続けるイメージで、パワーコードの部分をチョンチョン弾く。
これなら刻み部分のリズムも狂いにくいし、 刻みのカッコイイ音も維持できるってわけ。
勝手に編曲するなって声も聞こえてきそうだけど、 こういうスコアの場合、開放刻みってずっとある方がカッコイイと思うんだよね。
だからパワーコードのところも6弦開放一緒に弾いてもいいと思う。
まぁそれは置いといてスコア通り弾くのなら、勝手に足した開放部分は空ピッキングでいいわけだし、 重要なのは刻み部分を重視して維持するって事だね。

練習方法としては、最初は開放刻みだけを弾く。
そこにパワーコード部分をチョンチョン入れるんだけど、あくまで刻み重視。
パワーコードを押さえるところで、気持ちピックを当てる程度に弾く。
初めはパワーコードの音が出てなかったりするけど、だんだんしっかりと出せるようになるよ。
最終的に刻み重視で弾きつつ、パワーコードの音もしっかり出せるようになればOK。
結局弾く内容って同じなわけなんだけど、 パワーコード → 刻み という弾き方をするとなぜか刻みが上手くできないんだよね。
刻み重視で始めると簡単にできるってわけ。


1・2・3弦について

1・2・3弦の刻みって普通ないよね。
同じ音を連続で弾くことって良くあるけど、 それは刻みじゃなくて普通に音を出す場合だよね。
だからこっちは上で書いたような刻み方は全然しないよ。
ずっとその音出し続ける場合は、手の動かし方は似たような感じだけど、 ピックは斜めにしないね。
まぁこれは弾けば分かるよね。



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