ギター買ってきてさぁ弾こうって前にチューニングはしておかなくてはいけない。
チューニングの基本から、確認方法、実際のやり方、その他のチューニング方法などを書いておくよ。
お店で買う場合はチューニングを合わせてくれたりするけど、移動中に狂ったりするし確認はしておく方がいいよ。
あと、オクターブ奏法なんかで1フレット側と12フレット側でのチューニングが合わない場合なんかはオクターブチューニングのページを参考に。
弦を張り替える時は弦の張り方とコツも目を通してみて。
目次
ギターのチューニングのやり方で重要なのは、音が低い状態からペグを回して音を合わせるって事。
で、回しすぎて音程を超えてしまった場合は一度だいぶ下げてからもう一度少しずつ巻いて合わせていく。
なぜこうするかって言うと、ペグを戻して音程を合わせてもすぐに狂うからで、ギターでは1回チョーキングしただけでおもいっきり狂う。
だから超えたら必ずだいぶ下げてからもう一度やり直すってのが基本的なチューニング方法。
あと、特に弦が新しい時はチューニングした時に1フレットあたりをチョーキングすると少し狂うから、また少しチューニングして、何回かそれを繰り返した方がいい。
新品だとしばらくはチューニングが安定しないんだけど、いっぺんに何回もやるのも面倒だからほどほどにして、弾く時に合ってるかチェックすればいいんじゃないかな。
弦を張り替えた場合、慣れると大体の音に合わせられるんだけど、慣れてないと例えば5弦開放のA(ラ)を合わせようと思っても全然分からないから、
そういう場合は弦の張り方を見て大体どれくらい張ってるか確認してみて。
あとチューナーでAを鳴らしたりできる物もあるから、それを聞きながら合わす事もできるね。
そこからチューナー使う場合のやり方は別に説明の必要ないくらいなんだけど、5弦開放の場合Aの音で針が中心に来てるとか、LEDが音程の合ってるところで光ってるとか確認。
写真は5弦のAを合わせようとしてるんだけど、上にバーが出てるから「Aよりもチューニングが高い」という意味。
下にバーが出てると低くて、上下に出ればピッタリ。
他に左右に出る場合は、左だと低くて、右だと高いという意味になるね。
実際にチューニングすれば分かるね。
で、あとは全部の弦で合わすんだけど、他の弦もいちいち1からチューナーで合わせるやり方だと面倒だから、下のチューナーを使わないチューニング方法でざっと合わせる方が速い。
ギターのチューニングは例えば6弦から1弦まで合わせた場合、6弦はまたずれているんだよね。
ひとつの弦をチューニングすると、他の弦にも少し影響があるわけ。
ペグ触って狂ったというような場合に1本だけチューニングするのは全然大丈夫なんだけど、6本ともチューニングする場合は、
・ まず低めに全部の弦をチューニングしてから、
・ もう一度6弦から正確に合わす
というやり方が速くてなおかつピッタリ合わす事ができるよ。
これ知らずに一回チューニングしただけでオッケー、って人もいるんだけど、もう一度6・5・4とチューナーで確認すると4分の1音くらいずれてたりするんだよね。
弦が新品の時は弾く度に伸びるから音は下がる傾向で、ある程度経つと弦が硬くなるからか知らないけど、音は上がる傾向なんだよね。
大体は新品じゃない状態で弾くことの方が多いから、なんかちょっとチューニング合ってないなって時に、チューナーを使わないやり方でチューニングする場合は、音の低い弦に合わす方がいいよ。
例えば、4弦3弦を弾いて4の方が低いって時は3を4に合わすわけ。
逆にすると余計に高くなってしまうからね。
ギターではチューナーを使わないチューニング方法って実は結構するんだよね。
ただ、基準になる音はどうしても必要だから音叉とかを使う。
なかったらキーボードとか、パソコンやスマフォなんかでも代用できるよ。
基本は5弦開放のA(ラ)で、普通は音叉もこの音になってる。
そこをまず音叉などを鳴らして音を聞き比べて合わしていく感じ。
とりあえず音叉を鳴らして大雑把でいいからそれに近い音まで合わす。
似たような音程になったら、今度はどちらが先でもいいから両方の音を鳴らして聞き比べて正確に合ってるか確認する。
ギターアンプにつないでるならギターの方が音が伸びるし、そっちを先に鳴らすほうがいいかもね。
ちょっとややこしい話するけど、音ってある一定の周波数でなってるんだよね。
1つ音を鳴らしてピーンって聞こえたとしても、ほんとはピヨピヨピヨピヨみたいになってる。
で、これは同じ音程を鳴らしてると、同じ周波数、つまり同じ速度でピヨピヨなるんだよね。
という事でピッタリ同じ音程で2つの音を鳴らした時、同じ速度でピヨピヨなるから、実際に聞くとピーンって聞こえる。
これの片方が少し音程ずれてると、1つはピヨピヨなのに、もうひとつがピーヨピーヨだったら、同時に鳴らした時ピーンって聞こえずに、ピヨワーピヨワーって聞こえるんだよね。
で、大きくずれてると速い速度でウニョウニョウニョウニョって音が鳴って、近くなればなるほどウニョーンウニョーンって聞こえるようになって、これが最終的にウニョーーーーーーンってなればOK。
そんな感じで音叉を使って5弦開放を合わせる。
1本正確に音が合えばあとは簡単で、5弦を基準に6弦4弦を合わせて、そのあと3・2・1弦と合わせていく。
良く使われる方法は、以下の通り。
6弦5フレット=5弦開放と同じでA(ラ)
5弦5フレット=4弦開放と同じでD(レ)
4弦5フレット=3弦開放と同じでG(ソ)
3弦4フレット=2弦開放と同じでB(シ)
2弦5フレット=1間開放と同じでE(ミ)
3弦だけ4フレットになるから注意ね。
実は音を聞く以外にもチューニングする方法があって、音って振動によって伝わるから、ネックにも同じように振動が伝わるんだよね。
で、上で書いたのと同じようにチューニングがあってないと速い速度でジンジン伝わって、合えば合うほどジーンジーンってなってくる。
全く同じでしょ。
試しに6弦5フレットを押さえながら6弦と5弦を同時に弾いてみて。
ピッタリ合ってればジーーーーーンってなるし、あって無いとジンジンなるのが手に伝わってくるでしょ。
分かりにくかったら手の力を抜きながら出来るだけ接触面積が増えるようにネックを握ると分かりやすいよ。
俺も長いことギターやってるけど、こんなチューニングのやり方やってる人って聞いた事ないし、本なんかでもチューニング方法として紹介されてるの見たことないんだけど、
ライブ中なんかで音が聴けない時でもチューナー無しでチューナー並みに正確に合わせられるから超便利だよ。
ただ、普段のチューニングは音を聞き比べる方が音感良くしたり維持したりできるから、そっちでやる方がいいかもね。
チューニングが安定しない理由って、ギターそのものや弾き方でも変わってくるんだけど、全般の対策もあるし書いておくよ。
まず、チューニングが狂うのって
・ 弦そのもの
・ ナットからペグまで
・ ペグの巻き
だよね。
弦そのものは弾く以上伸びるのは仕方ない。
残りのふたつは一応対策もある。
ナットからペグまでの弦も当然伸びるわけなんだけど、ロックナットの場合影響受けないよね。
ロックしてしまえばそこはもう狂わないんだけど、もうひとつの方法は角度を付ける。
こうする事で摩擦係数が上がるから引っ張られにくくなるんだよね。
チューニングの話だから音については無視してよ。
ギターによってはヘッドにガイド(テンションピン)付いてたりするでしょ。
ガイド通ってる弦は狂いにくいんだけど、そもそも付いてない場合は付けてしまう。
ヘッドにネジ穴あける事になるから気軽にできる事ではないけど、チューニングが全然安定しないって場合の最終手段かな。
次はペグの方ね。
最も基本はペグに付いてるネジを締める。
ペグが回るからチューニングできるわけだけど、ゆるゆるだと少しずつ戻ってしまうんだよね。
これは特に6弦・3弦に効果的。
ネジが締められないペグが付いてるとどうしようもないんだけど、ネジが付いてるペグは、俺は全部6弦・3弦は固めにしてるよ。
お金はかかるけど実用的なのはペグをロック式ペグに変えてしまう。
チューニングも安定するし、なにより弦交換が今後ずっと楽になるしね。
それ以外で一度試して欲しいのが、弦の巻きを少なくする方法。
最初の方で何周か巻かないとチューニングが安定しないって書いたけど、特に巻き弦(4〜6弦)は逆に巻けば巻くほどチューニングが安定しないんだよね。
ある程度巻く方がいいんだけど、それで安定しないようなら、1周巻く程度で試してみる。
そこから弦を変えるたびに2周、3周と試してみて一番狂いにくかったものを探す感じ。
弦を交換する時に余らせすぎて6弦なのに5周とか巻いたらホントチューニング安定しないよ。
そういう場合は張りなおす方が絶対にいいね。
6弦ってチューナーを見てると、ピッキングした瞬間とそのあと音が伸びる時の音程って結構違うよね。
これをどっちに合わすかって話なんだけど、それは弾く曲に合わすしかないと思うよ。
例えば俺の場合、6弦刻みがある曲をよく弾くから、ピッキングした瞬間、つまり高い方に合わせてるんだよね。
でも一番高いところではなく、ほんの少し下げたところにしてるね。
タタタタみたいに連続で弾くことの方が多ければ高い方が向いてるし、一音ずつ伸ばすように弾くことが多いなら低い方に合わす方が向いてるよね。
バンドで弾くならチューナーはみんなで同じ物使う方がいいよ。
普段は別にいいんだけど、ライブ前とか録音する時はできれば同じ物使いたい。
チューナーは電気機械だし、ロスとかあると音程に差がでないとは言えないからね。
いくらチューナー使っても完全に同じ音程に合わせるのって無理があるよね。
そんなに細かくペグ回せないしさ。
もちろんできる限りピッタリに合わせるんだけど、ほんの少しずれるとしたら、高めにずれてる方がいいよ。
ギターは弾くと弦が伸びるからね。
ギター弾いてる最中にピッタリくらいになる。
低めに合わせてしまうと弾いてる最中に更に下がって、聞いて分かるくらいになるとマズイよね。
ただ、高めにずれると言っても極端に高いと逆にだめで、開放に比べると弦を押さえる方が必ず高くなるしね。
大切なのはバンドでやるならどちらにずれるか統一するって事だね。
音叉はもう使う機会なんてすっかりなくなったんだけど、昔は必ずこれでチューニングしてましたって意味も含めて音叉でのチューニング方法を書いておくよ。
音叉って叩いてコーンって音を出すイメージあるしそうなんだけど、そんなにハッキリ聞こえるほど音は出ないんだよね。
実際には音叉を叩くと聞こえないくらいの音が結構ずっとなってる。
そしてすぐに音叉の下の部分を耳に当てる、というか耳の穴に突っ込む。
そうすると結構長い間音がなってるのを聴けるんだよね。
ギターのチューニングをする時は、
右手で音叉を持って、適当なところにぶつけて音を出す。
出したらすぐに音叉の下の部分を耳の穴に突っ込む。
その状態で左手で5弦をプリングして音を出す。
両方の音を確認しながらペグを回す。
というやり方で俺はやってる。
左手に音叉持つとペグ回せないからね。
良くあるのは「半音下げチューニング」で、5弦をA♭で合わすやり方。
この場合ギターの弦は緩くなるから、チョーキングやビブラートはやりやすくなるね。
他にオーケストラだと440Hz(ヘルツ)からちょっとだけ上げて442Hzにしたりというのもあるよ。
チューナーは普通Aで440Hzなんだけど、ピッチボタンが付いてる場合、441、442と一つずつ上げていくことができる。
もしオケの人、良くあるのはカルテットとかにギターで入る場合は一度440Hzか聞いてみるといいよ。
ざっとチューニングの確認方法ややり方、実際のチューニング方法などを書いてみたけど、思ったよりも話長くなったね。
音感を養う方法のページでも書いてるけど、ギターってピアノに比べたらチューニングが狂いやすくて、でもヴァイオリンほどすぐ狂うわけでもない。
だからそんなにマメにチューニングしなくて、中途半端にチューニングが合ってない状態でギター弾くから音感もピアノやってる人ほど良くならない。
そんなに神経質になるほど曲ごとにチューニング合わせなくてもいいけど、1日の最初とか、午前に弾いてて休憩挟んでの午後の最初とか、そういう時くらいはチューニング確認しておくのがおすすめだよ。
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