ギターの弦は切れた時はもちろんだけど、サビたりしてくると音も悪くなるから定期的に弦を張り替えないといけない。
弦の張り方にはちょっとコツがあって、正しい巻き方だとチューニングも狂いにくくなるから参考にしてみて。
それとまだ弦の張り替えをしたことのない、ギターを始めて間のない人に知っておいてほしいんだけど、ギターの弦って安いやつだと1〜6弦の6本×3セットで980円とかで売ってるよ。
弦のバラ売りをしてるところだと1本100円前後とかもあるし、「なんとなく高いかもしれないと思ってるから予備も持ってない」という人も、弦ってそんなに高くないから予備は買っておく方がいいよ。
あと普通は新しい弦に張り替えたらペグのところの余った弦を切るんだけど、この時にペンチかニッパーが必要。
6本張り替える時なんかも弦を先に切ってしまう方がやりやすいね。
ニッパーは100円ショップとかで売ってるもので十分。
弦の順番は、ギターを正面から見て右側が1弦、左側が6弦。
これは右利き用のギターの場合で、左利き用ギターならその逆で左側が1弦。
どちらもギターを持った時に上側が6弦で下側が1弦という順番になるよ。
張り替えにはまず弦をブリッジ側の穴に通すんだけど、レスポール系の張り替えは一番下に穴開いてるから分かりやすいよね。
ストラトキャスター系の張り替えはギターのボディーの裏から弦を通すんだけど、これがまたやりにくい。
ボディー裏→ボディー表に通してブリッジの穴にいれるんだけど、どこかで弦が引っかかるんだよね。
とにかく引っかかったらほんのちょっと戻して入れてを繰り返す。
何回かチョンチョンしてたら大体通るんだけど、ボディーの表からは出るんだけど、ブリッジに当たる事も多い。
そういう時はボディーを横から見て、ブリッジに当たってるようだったら細いマイナスドライバーとかで誘導する方が早いかもね。
アコースティックギターの張り替えはピンが刺さってるからまずこれを抜くんだけど、すごく硬くなって抜けない時があるんだよね。
ペンチとかがあるならそれでも良いんだけど、弦を巻くための道具にストリングスワインダーというものがあって、それでこのピンを引っ掛けて抜くことができるようになってる。
アコースティックギターを弾くのなら買っておいてもいいと思うよ。
抜けたら弦の末端を入れて、ピンを元通り挿しておく。
このピンは結構消耗品でしばらく使ってると折れるんだけど、ギターのリペアパーツ売ってる店に大体あるから、見かけたら予備を買っておくといいよ。
上手く通せたら今度はペグ側の穴に弦を通して巻いていく。
弦をペグに巻く方向は、ストラトキャスターはギターを持った向きで下から上に向かって巻く。
レスポールやアコースティックギターはヘッドの中心から外側に向かって巻く。
この時ペグには弦を最低でも2周以上は巻いておきたい。
そうしないとチューニングが狂いやすいんだよね。
弦の太さで変わるけど、3〜5周くらい巻いておくのが普通だと思うよ。
その分も考えて、弦はピーンと張ってる状態でペグに巻くんじゃなく、すこしたるんでるくらいで巻き始める。
どれくらいのたるみかっていうのが次の写真。
弦の太さによって変わるけど、大体これくらいたるませてると3〜5周くらい巻ける。
1弦ならもっとたるませてもいいし、6弦ならもう少し少なくする感じ。
ここからペグに巻いていくんだけど、ペグに弦を通したら写真くらいたるませておいて、少し弦を引っ張る。
これはペグのところで弦を曲げるためで、こうしておくと片手で弦を引っ張りながら、反対の手でペグを回しても弦が抜けないよ。
ペグを巻く時はこうして少し弦を引っ張りながら巻いていく。
初めはどれくらいのたるみなのか分からないけど、この写真みたいに自分の手で高さを測って覚えておくといいね。
最初は穴から出てる弦の上に1周巻いて、2周目からは下に巻いていく。
ペグによっては穴じゃなくて上にスジがあって乗せてから巻く物もあるんだけど、そういうやつの場合最初に弦の上に巻いとかないとすぐ取れちゃうからね。
穴の場合でも弦が抜けるなんて事はまずないけどこうする方がよりいいよね。
この時巻く弦はすでに巻いた弦に重ならないように下に下に巻いていく。
弦のたるみが多い時は弦をブリッジ側に引っ張るような感じで何周か巻いて、弦のたるみが少なくなってきたら、弦を上に引っ張りながら巻いていく。
弦って新品の時ほど伸びやすいからこうして引っ張って先に伸ばしておくんだよね。
引っ張って巻いて、引っ張って巻いてを繰り返す感じ。
大体正しい音程まで巻いたら、ここで何回も引っ張る。
で、チューナーなりを見ながらそれなりに合わせて、1フレット、7フレット、20フレットくらいで何回かチョーキング。
音程下がるんで、また合わせて同じように何回かチョーキング。
これがまた結構いつまで経ってもチョーキングをするたびにすこし狂うんだけど、いつまでもやってられないから適当なところでやめて、曲弾いたりしてたまに合わしていく感じ。
音程ピッタリになるまで巻いて、弦を持ち上げたのが右の写真。
大体これくらいになるまでは一気に巻くといいよ。
とにかくギターの弦の張り方のポイントはペグに弦が重ならないように巻く、最低でも2週以上巻く、巻く途中で何回もひっぱるってとこかな。
どれも大事だけど、特に弦を引っ張りながら巻かないと、曲弾くたびに超狂うから必ずやっておきたいね。
弦の張り替えにはストリングスワインダーという器具があって、一度に6本張り替える時なんかで使うと結構便利だよ。
ギターのチューニングの方法や音程が安定しない場合はチューニングの方法とコツを参考に。
他にはロック式ペグという弦の張り替えが楽でチューニングも狂いにくいペグもあるよ。
弦を張り替えるタイミングについては、これは活動スタイルで変わるんだけど、ライブをしている人は基本的にライブ前日〜数日前に6本とも張り替えるんだよね。
だから普段弦の交換ってあまりしてなくて、切れた時くらいだね。
といっても1年中ライブしまくってる人なんてそういないし、長期間ライブをしない時や、そもそもライブなんてしてない場合は、よく言われるのは1ヶ月に1回張り替えだね。
ただこれは結構活動してる人の場合だと思うよ。
そうじゃなければ数ヶ月に1回張り替えるくらいでいいと思うよ。
勿体無いからね。
他にはちゃんとした録音をする場合も張り替えるね。
弦は結構音に影響するし、張りっぱなしの古い弦よりも、新品の方が音がいい。
練習用なんかで録る場合はどうでもいいけど、アップロードするものだったり、バンドで録る場合はやっぱり張り替える方がいいね。
あとは弦がサビた場合も張り替えるね。
これはできれば弦がサビるまでにギター触って欲しいね。
数日に1回でも触っておけばサビないからね。
もしサビた場合、その弦が古いなら張り替えをおすすめするよ。
一度サビた弦って弾きにくくなるし、音も腐るからね。
新品の弦張ってちょっと弾いただけで放置してしまってサビた場合、俺は弦用オイルを使ってるね。
普段あまり弾かないギターで、メンテついでに弦張り替えて、ちょっと弾いただけでうっかり放置してしまうことが良くあるんだよね。
それでサビたから張り替えっていうのも勿体無いからねぇ。
そもそも、放置することが分かってるなら、先に弦用オイル塗っておけばサビにくいんだけどね。
ちなみにこの弦用オイルはまともにギターを弾く人ならたぶんほとんどの人が持ってると思う。
それもみんな同じメーカーの物。
まぁ他のメーカーの物があるか知らないだけなんだけどね。
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ギターの弦の張り方や張り替えのコツを書いてみたけど、実際弦の交換は特別難しいことはない。
でも適当な巻き方をしてるとそれこそ曲を弾いてる時にはチューニングが狂ってしまうんだよね。
特に5弦6弦とかの太い巻き弦で、ペグに巻く時に弦同士が重なってるとチューニングが全く安定しないよ。
重ならないように巻いてあればあとあと困ることもないし、最低でもそこだけくらいはやっておきたいね。
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