各ページで詳細を書いているわけだけど、
ここではそれの総合案内というか、エレクトリックギター=エレキギターがどういう仕組みなのか、どうやって音を出力してるのかを書いておくよ。
他のページではグダグダと細かく書いてるけど、
ここでは分かりやすいようになるべく簡潔に書いてみるね。
弦に振動を与えると、音が発生する。
エレキギターにはピックアップと呼ばれる磁気コイルが搭載されていて、
これが音を電気に変えて伝えるメカニズムとなっている。
それについてはピックアップの仕組みと作り方も参考にして欲しい。
この辺の仕組みはモーターと同じで、モーターは
・ 電気を流すと回る
・ モーターを回すと発電する
というふたつの動作ができるんだよね。
モーターはコイルの周りに磁石が配置されていて、
磁石またはコイルが動くと電気を発生させることができる。
ギターの場合は弦が振動することによって、発電している。
この辺りは電磁誘導などから調べると良く分かるし、結構おもしろいよ。
ピックアップから運ばれてきた電気は回路を通ってギターアンプに出力される。
エレキギターのメカニズムの中でも重要に思える部分だけど、
実はこの回路はなくても音は出せる。
でもボリュームなどがある方が便利だから普通は付いてるね。
回路にはトーンとボリュームがあり、
トーンは音質、ボリュームは音量が調整できる。
このトーンは基本的には低音のカットが目的で、
トーンを上げると高音が出るわけではなく、
低音をカットしている。
なので、トーン部分の回路が無いと、
ギターの音は低音よりの音になる。
この辺の理屈はLM386N自作ギターアンプとハーフラックサイズアンプヘッドの製作が参考になるかも。
ボリュームは単純に可変抵抗によって、通す電気の量を調整している。
他にピックアップセレクターによって使うピックアップを選べるようになっている。
ピックアップセレクターの基礎知識を参考に。
これで選んだピックアップからの電気を運ぶ。
ピックアップがひとつでいいなら、この辺の回路はかなりスッキリするね。
出力は標準ジャックと呼ばれるモノラルピンプラグ。
ここからギターアンプやエフェクターのプラスとグラウンド、それぞれに接続される。
ギターにはフレットと呼ばれる金属の棒が埋め込まれていて、
それが音程を決めている。
ヘッド近くに配置されたナットと弦終端近くに配置されたブリッジがそれぞれ支点となり、
12フレットはその丁度中間に配置される為、開放音の1オクターブ上の同じ音となるようになっている。
ネックはギターのボディーとヘッドをつなぐ部分で、フレットを埋め込むためのフィンガーボードは、
ネックに貼り付けられている。
このネックの中にはトラスロッドという金属の棒が入っていて、
それによってネックの反りを調整できるようになっている。
詳しくはネックの順反り(逆反り)の調整を参考に。
ペグに弦を巻き付けることによって、弦の張力を調整して音程が合わせられるようになっている。
バイオリン等とは違い、ペグに対して垂直にポストと呼ばれる弦を巻く部分が立っているため、
巻きやすくなっている。
普通は何周か巻くことでチューニングを狂いにくくしているが、
ロック式ペグと呼ばれる何回も巻かなくてもいいペグもあり、
高級なエレキギターには初めから付いている物もある。
他にはペグの交換方法も参考に。
ざっと書いてみたけど、エレキギターのメカニズムと言っても重要なのはピックアップと回路だけで、
シンセサイザーみたいに半導体で構成されてるわけじゃないから、
仕組みはすごくシンプルで簡単だよ。
知っておくと修理やメンテナンスも自分でできるから、一度分解してみてもいいかもね。
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